ネットによる鳩対策

ネットによる鳩対策

ベランダや倉庫への鳩の侵入を防ぐためには、「鳥よけネットを張る」という方法があります。

ネットは開口部分を広範囲に覆うことができるので、「鳩の侵入を100%防ぐ」といわれるほど効果的な鳩対策グッズです。

今回は、鳥よけネットの特徴と、より高い効果を得るためのポイントをご説明します。

 

■被害レベルが高くても有効

鳩の被害レベルが3~4になると、鳩は休憩場所や待機場所ではなく、すでに「ねぐら」と認識しています。

その場合、鳩はベランダの手すりや屋根の端にとまるだけでなく中まで侵入してくるので、糞や鳴き声の被害は深刻です。また、ベランダの室外機の裏や天井裏に巣を作ることもあります。

鳩は、一度ねぐらと決めた場所には強い執着心を抱くので、忌避剤や防鳥ワイヤーなどの対策グッズではなかなか追い払うことはできません。

そこで役立つのが、鳥よけネットです。例えば、ベランダの開口部分をネットで覆えば、鳩は手すりにとまることもベランダに侵入することもできなくなります。

また、倉庫や工場の天井に広範囲に設置すれば、たとえ鳩が倉庫や工場に入ってきても、梁の上にとまったり天井裏に巣を作ったりすることはできません。

※失敗事例はこちら

このように、鳥よけネットは、鳩の寝床や巣への侵入経路をシャットアウトできるので、被害レベルが高いときにも対処可能です。

 

■鳥よけネットの選び方

設置するネットは、鳩やカラスがくぐり抜けられない大きさの目のものなら何でも良いというわけではありません。

耐久性、外観、施工方法などを考えると、鳥よけ専用のネットを選ぶことをおすすめします。

 

【耐久性】

ベランダや屋外に設置した鳥よけネットは、日光や雨風にさらされたり、飛来した鳩やカラスにくちばしで引っ張られたりして消耗します。

そのため、破れにくい丈夫な素材でできた鳥よけネットを選びましょう。

 

【外観】

ベランダなどの目立つところにネットを設置するとき、ゴルフや野球に使われる緑色のネットで覆うと外観が良くありません。

そんなときは、鳥よけネットの中でも紐が細めで目立ちにくく、黒などの落ち着いた色合いの製品がおすすめです。

 

【施工方法】

鳥よけネットは、設置場所にアンカーを埋め込んでワイヤーで固定するタイプと、接着剤で固定具を貼り付けるタイプがあります。

様々なネットがございますが、わずかな隙間があれば鳩は侵入する為、隙間が無いようにしっかり取り付けましょう。

 

【施工時の注意点】

マンション・ビルなどの共用部にネットを設置する場合は消防法にも気をつけなければなりません。

避難経路を確保できる素材であったり、燃えにくい難燃剤入りのネット等を選びましょう。

 

■鳩を甘く見るのは禁物!

せっかく鳥よけネットを設置しても、少しでも隙間があると鳩は侵入してきます。

羽毛のせいで膨らんで見えますが、マジシャンが袖の中に隠していることからもわかるように、鳩は羽をたたむと想像以上に小さくなります。

そのため、「まさか、こんな隙間から?」と思うような場所からでも入り込む可能性があるのです。

また、鳥よけネットを設置するとき、上だけ留めて下はそのまま垂らしているケースがありますが、それでは効果がありません。

鳩はくちばしでネットをめくって、やすやすと侵入してしまいます。

そのため、鳥よけネットは隙間ができないように張り、上下をしっかり留め付けることが大切です。

なお、もしネットの中に入り込むことができれば、そこは鳩にとって外敵に狙われることのない絶好の住処となります。

そのため、鳥よけネットを設置した後は、ネットがたるんでいないか、鳩が中に侵入した形跡がないかなどを定期的にチェックしましょう。

鳥よけネットは、専用の製品を購入して、ご自身で設置することもできます。

しかし、より確実かつ安全に鳥よけネットを設置したいなら、専門の業者に依頼することをおすすめします。

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