鳩の被害にお困りの方からよく「磁石やCD、超音波って効果があるの?」とお問い合わせでいただくことが多いですが、実際に効果があるのでしょうか。
それぞれの効果を解説していきます。
CDなどの反射物はあまり効果がない!?
結論を申し上げますと、CDなどの反射物は、鳩よけにはほぼ効果はありません。
いずれも科学的根拠に乏しく、鳩を少し驚かせるくらいの効果しかないというのが現実です。
吊るしたばかりであれば鳩はCDを怖がるものの、光っているだけの物体と分かると安心して近寄ってきます。
特に、鳩の被害レベルが高く、これまでに何度も飛来していた場合、多少驚かした程度ではまず防ぎ切れません。鳩は縄張り意識が強く、自分が気に入って休憩場所やねぐらにしていた場所には強い執着心を持つため、そう簡単には諦めないのです。
鳩よけにCDや反射物を使った場合
まとめると以下のような特徴となります。
- 一時的に鳩を驚かせる効果はあるが、長期的には効果が薄い。
- 鳩は慣れてしまい、再び近寄ってくる。
- 縄張り意識の強い鳩は、好みの場所に執着する。
- 近隣住民への迷惑になる可能性がある。
磁石があっても、鳩は飛べる
磁石による鳩よけも、一般ではよく用いられる方法です。
「鳩は地球の磁場を頼りに飛んでいるので、強力な磁石を置くと方向感覚が麻痺して飛べなくなる」
これが、鳩よけに磁石が効果的であると考えられている理由です。
確かに、鳩が地球の磁場を頼りに飛んでいるというのは有力な説の1つで、鳩レース中に地震が発生して地場が乱れると鳩の帰還率が落ちるという報告もあります。ですが、地場が乱れて方向感覚が悪くなることはあっても、飛べなくなるわけではありません。
一般的に鳩よけとして使用する磁石は、ほとんどは小さな磁石なので、ほとんど効果がありません。
そして、実は飛行時は地磁気でなく、太陽の位置などを利用しているんです。
天候がくもりの場合などは地磁を利用していますが、住み慣れた場所であれば周辺の風景なども覚えていることから、自らの場所を把握しています。
賢いですね!
鳩よけに磁石を使った場合
まとめると以下のような特徴となります。
- 磁石による鳩よけは、鳩が地球の磁場を利用して飛行するという説に基づいている。
- 小さな磁石では影響範囲が限られており、効果は期待できない。
- 鳩は視覚も使って行動するため、磁石だけでは寄り付かなくならない。
鳩は超音波を嫌がって近づかない!?
超音波とは、20キロヘルツ以上で人間の耳では聞くことのできない高周波の音のことを指しますが、実は鳥類も聞くことができません。
鳩をはじめとする鳥類が聞くことのできる音の周波数範囲は人間よりもせまく、せいぜい10キロヘルツほどなんです。
それ以上の高周波である超音波を聞くことは不可能なのです。
ネズミやイノシシなどの害獣対策に、超音波発生装置が使用されることがあるため、同じように鳩よけ対策にも超音波が効くと考えられてるのではないかと思いますが、鳩には全く効果はないんですね。
科学的根拠にもとづく鳩対策を
「◯◯が鳩よけになる」という噂は数多くありますが、科学的な根拠にもとづくものはほとんどありません。
効果が出たというケースは、鳩が寄り付くようになって間もない頃で、鳩がその場所にそれほど執着していなかったり、びっくりして一時的に近寄らなくなった稀なケースです。
ですが、危険ではないと認識すると、安心して近づいてきますし、執着心の強い動物なので、長期的には効果は期待できません。
時間が経つにつれ被害がますます拡大する恐れもあるので、早めの適切な対策が必要です。
科学的根拠の重要性
- 一般的に多くの噂がある鳩よけ方法だが、科学的根拠に乏しいものが多い。
- 鳩の執着が弱い段階では、一時的に効果があることもある。
- 被害が進行している場合、効果が期待できない。
結論として、磁石やCDを吊るす方法・超音波などは、鳩よけとして効果的ではないので、鳩の被害にお困りの際は、当店の科学的根拠に基づく対策グッズをご活用してみてください。
最も簡単なのは、バードフリー低臭タイプです。お試しください。
#鳩よけ #鳩対策グッズ