2024年も鳩対策白書を発行しています

2024年も鳩対策白書を発行しています

鳩は多くの方にとって身近な鳥であり親しみのある鳥ですが、その被害に悩んでいる方、事業所の 方も多く存在します。

鳩対策白書を通して、被害にあわれている方のお役に立ちたい、また少しでも多くの方に鳩のことや鳩以外のことをしっていただき、社会問題となりつつある鳩被害の問題解決に貢献したいと思っています。

鳩対策白書 2024

2022年8⽉10⽇「鳩の⽇」に初めて「鳩対策⽩書」を発⾏して3年。2024年も8⽉10⽇に「鳩 対策⽩書2024」を発⾏しました。

「鳩対策⽩書2024」のテーマは「⽣態」です。私たちの暮らしに密着している鳩たち。まだ まだ知られていないことがたくさんあります。今回は意外と知られてないこと、ちょっと笑って しまうような⽣態についてまとめてみました。鳩だけではく、私たち鳩対策専⾨家の「⽣態」も ⼀緒にまとめてみました。

鳩の生態がわかる 鳩・マメ知識!

ドバトという鳩はいない

ドバトとよく呼ばれるんですが正式な名前ではないんです。
正式な和名はカワラバト。
カワラバトは海外から⽇本にやってきたと考えられていて、昔から神の使いの⿃として神社でよく飼われていました。
その後、寺院にも拡がり、お寺のお堂に⾏くとよく⾒かけることから、安⼟桃⼭時代には堂鳩と呼ばれるように。
江⼾時代になると堂鳩が転じて⼟鳩と呼ばれるようになったんです。

水?ごくごく飲めます

私たち鳩はごくごく⽔を飲むことができるめずらしい⿃なんです。
ニワトリは⽔を飲むとき、嘴で⽔をすくって頭を後ろに倒してのどのおくに⽔を流し込み、ごっくんする。
これは⿃の⽔飲み定番スタイルです。
鳩は⽔に嘴を差し⼊れてそのままごくごく⽔を吸い上げることができます。
哺乳動物が池の⽔に⼝を付けて飲むのと同じです。
この飲み⽅ができる⿃はカエデチョウの仲間の⼀種とサケイの仲間、そして鳩の仲間しかいないんですよ。

鳩被害と気温の関係!? ~平均気温と問い合わせ件数からわかること

過去5年間(2019年〜2024年1⽉)の東京都の平均気温と当センターに寄せられた問い合わせ件数 の推移をグラフ化しました。
鳩の繁殖期は3⽉〜11⽉。グラフから繁殖期の中でも特に4⽉から6⽉が活発に活動していることがわかります。
7⽉〜9⽉は気温が⾼いため鳩の活動が落ち着き、10〜11⽉にもう⼀度繁殖活動をおこ なっていることがわかります。

鳩の習性にちなんだアンケートの結果を紹介

鳩の習性にちなんだ「帰りたくなるおうち」「捨てられないもの」 「プロボーズ事情」をテーマにアンケート調査を実施しました。

調査トピックス

帰巣本能が強い鳩は、⼀度巣を作ると、500km〜1,000km離れた場所からでも帰ってくることができるほど。
その特性を活かし、伝書鳩やレース鳩として活躍してきました。
また、鳩は⼀夫⼀婦制で、⼀度つがいになったオスとメスは⼀⽣添い遂げることでも有名です。
⼦育ても両者で協⼒しておこないます。
このような鳩の習性から、今回は「帰りたくなるおうち」「捨てられないもの」「プロボーズ事情」の3つのテーマでアンケートを実施しました。

①帰りたくなるおうち

家に帰りたいと思うときの1位は「疲れたとき」「ゆっくりしたい
とき」

帰りたくなるおうちの条件は「リラックスできる場所がある」「⾃分
の居場所がある」が上位。
続いて「家族とのいい関係」が3位でした。

家に帰りたくないと思うときがあるかどうかは、ほとんどない、全くないをあわせると69.8%で約70%、よくある(11.1%)時々ある(19.0%)をあわせても約30%と帰りたくないと思う⼈は少ない結果に。

これは男⼥、既婚未婚でもほぼ差がありませんでした。

ただ、年代別で⾒ると20代の半数が帰りたくないと思うときがあるという結果に。
年代が上がるにつれ、帰りたくない⼈は減り、60代以上では80%を超える⼈が家に満⾜している様⼦が窺えます。

家に帰りたくないと思う理由の1位は「1⼈になりたい」。
男⼥差はほぼありませんが、⼥性は家事育児がつらいを選択する⼈が多数でした。

鳩の場合・・・・

⼀般的な⿃の巣はヒナを育てるためのベッドのような役割で、親⿃が寝るところではありません。
しかし、鳩は⼈間と同じで、寝る場所と営巣場所が⼀緒です。
これは⿃の中でも⼤変珍しいです。

家族がいる鳩は、100%毎⽇おうちに帰ります。
鳩がこのアンケートを答えるなら、巣に帰りたくなる条件は「家族に会いたいとき」、帰りたくなる巣の条件は「家族とのいい関係」でしょう。
⼀夫⼀婦制の鳩ならではだと思います。
帰巣本能が強い理由も実はこれかも?!

鳩は多くの⽅にとって⾝近な⿃であり親しみのある⿃ですが、その被害に悩んでいる⽅、事業所の ⽅も多く存在します。まずは8⽉10⽇ハトの⽇に、鳩について正しく知っていただくことで、深刻な 被害を防ぐお⼿伝いができればと思っております。今後も⿃害でお困りの⽅に、有益な情報を発信し てまいります。

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